はじめに
今回は以前取り扱ったCOUNTIFの関数の続きで、COUNTIFS関数を使えるようにしていきたいと思います。
以前の記事はこちら↓
COUNTIFS関数をつかうのはどんなとき?
さて、早速内容に入っていきます。
今回取り扱うのはこんなデータ。
とある試験を受けた方の受験番号、性別、年齢、点数と合否の結果が入力されています。
ここで『性別がM(男性)であるのは何人?』『年齢が30歳以上であるのは何人?』といった条件が1つだけのものの場合はCOUNTIF関数でその数を簡単に求められることを前回までにまとめました。
もしそれができない方は、先に基本を確認してきてください。
https://fuchiaz.com/excel-function-countif/
https://fuchiaz.com/excel-function-countif-2/
今回は条件を2つ以上指定して『男性で合格した人の数』、『30歳以上で70点未満の人数』というような複数の条件を指定する方法の紹介になります。
このような条件が複数となる場合はCOUNTIF関数ではなくCOUNTIFS関数を使用します。
『S』は複数形のSと認識すると良いでしょう。
COUNTIFS関数を使ってみよう
性別と合否を条件にしてみよう
さて、それでは先ほど例に出した『男性で合格した人の数』を出してみましょう。
(ついでに女性の場合も出してみます)
結果的にはこのようなものを求めることになります↓
次のように結果出力欄を作成し、J3セルとJ4セルにそれぞれ男性の合格者と女性の合格者の人数が表示されるようにしてみましょう。
COUNTIFS関数はこのような引数を指定します。
COUNTIFS関数
=COUNTIFS(検索条件範囲1,検索条件1,[検索条件範囲2,検索条件2],[検索条件範囲3,…)
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、構造としては範囲と条件の繰り返しです。
『男性で合格した人の数』は
①性別がM(男性)である
②合否が合格である
という2つの条件をともに満たす場合の人数であると言い換えることができます。
これら2つの条件を検索条件範囲と検索条件に入れ込みます。
①性別がM(男性)である
『性別』が入力されているのは『C列』です。
検索条件範囲はC列ということになるので
『C:C』
と入力します。
条件は『M』ですが、図のH3セルにこの条件である『M』を入力しているのでそのままH3セルを指定すればOKです。
つまり、前半部分は
=countifs(C:C,H3
こんな具合ですね。
2番目と条件範囲と条件について考えます。
②合否が合格である
合否はF列に入力されていますね。先ほど同様に
『F:F』
と入力します。
条件はI3セルに入力していますのでI3セルをそのまま指定します。
よって先ほどの続きを入力して
=countifs(C:C,H3,F:F,I3)
Enterで確定して、
ばっちりです。
なお、女性の合格人数は今入力したJ3セルをそのままJ4セルにもオートフィルすると、
J3セル→J4セルにずらした分、条件のH3セルはH4セルに、I3セルはI4セルに参照先がずれるので、きれいに女性の合格人数が表示されます。
こんな具合にCOUNTIFS関数を利用すると条件を複数指定して、それを満たすセルの個数を数えてくれます。
年齢と点数を条件にしてみよう
さて、ほとんど変わりませんが一応もう1パターンくらいやっておきましょうか。
始めの方に出した『30歳以上で70点未満の人数』というのを表示させてみます。
ひとまず表示枠を作ります。
J3セルに表示させたいのでここにCOUNTIFS関数を入力します。
今回も条件は2つ。
①年齢が30以上である
②点数が70未満である
これらを共に満たすセルの数を表示させます。
①年齢が30以上である
年齢が入力されているのはD列。よって『D:D』を指定します。
条件の30歳はH3セルに入力されていますね。
よって
『”>=”&H3』
となります。
あやふやな人はこちらを要復習。
②点数が70未満である
点数が入力されているのはE列。よって『E:E』を指定。
条件の70点はI3列に入力されていますね。
先ほどと同様に
『“<“&I3』
こんな具合に。
今回は『未満』ですよ。
よって入力すべきは
=COUNTIFS(D:D,”>=”&H3,E:E,”<“&I3)
Enterで確定して、
ばっちりです。
おわりに
さて、今回は前回よりさらに一段階ステップアップしてみました。
どんどんできることの幅が広がっていくのは楽しいと思います。
前回のように『〇〇点以上、△△点未満の男性』のように点数の下限、上限を指定することももちろんできますので挑戦してみてください。