DaiGoの『科学的に正しい英語勉強法』で効率的な学習メソッドを学ぶ!

created by Rinker
¥1,287 (2024/04/26 23:07:10時点 Amazon調べ-詳細)

前回に引き続きメンタリストDaiGoさんの著書『科学的に正しい英語勉強法』を読んだので、ざっくりとしたまとめと感想を残したいと思います。


『科学的に正しい英語勉強法』とはいったい何なのか?

どんな本?どんな人にオススメ?

まぁタイトルがわかりやすいのでいうまでもない気はしますが、科学的に裏付けされた英語の正しい勉強法や、なぜ日本人は英語がしゃべれないか、といったテーマについて書かれている本です。

勉強法とはいっても、その方法がものすごく具体的に示されているわけではなく、たとえば「毎日コツコツやるより短期集中がいいよ」とか「インプット前に準備することが大事だよ」みたいな広く抽象的な内容になります。

まぁただし、具体的なアプリ名や書籍名もいくつか例示されています。

内容は後のセクションでもう少し詳しく書きます。

おすすめできる対象としてはもちろん英語学習を始めたい方や学習中の方になるでしょうが、ふつうに『学習』に興味がある方なら楽しく読み進めることができる1冊になっていると思います。ちなみに『学習』に興味ある方ならより新しい『超効率勉強法』というのもオススメですね。

非公開: 『超効率勉強法』で最高効率の勉強法を学ぶ!

ちなみにものすごく読みやすかったです。さらっと1時間半くらいで読めました。

著者はどんな人?

ご存知のかたも多いと思いますがメンタリストとしてご活躍中のDaiGoさんです。YouTubeにて無料でためになる動画を視聴できるのでちょくちょく勉強させてもらっています。

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

Mentalist DaiGo Official Blog より抜粋

読み終わってどう感じたか

とりあえずすごく読みやすい上にいろんな発見があってとてもおもしろかった、というのが正直な感想ですね。

もちろんためになることは多くて、これは実際に心がけてやってみようと思うものはいくつもあるのですが、それ以上に読んでて楽しかったです。

何が楽しいかっていうと、たとえば「日本人はコンプレックスが強くて間違えを恐れるし、そもそも自分から話しかけないからそりゃ上達しないよ。義務教育でもアウトプットの機会が少なすぎてそもそも日本語でもアウトプット下手でしょ?」みたいな内容、はたから見れば「そりゃそうだろ」って思う方もいるかもしれませんが、言われて初めて気づいて、そして強く同意できるような内容じゃないですか?

こんなふうにすごく納得できるけどあんまり気にしたことや考えたことがなかった発見を経験させてくれる部分が多かったです。

あとはよく言われてる「英語は若いうちから始めなきゃ大変」みたいなのもウソだよ、っていう事が書かれてるんですがこれもかなり目からウロコな内容でしたね。いや~年取ってるから勉強も進まねぇわぁ~って思ってたのは間違い。単なる勉強不足で脳が衰えてただけだとは……。

『科学的に正しい英語勉強法』を読んだ感想や気に入った部分など

全体のマインドマップ

本書でも薦められていたマインドマップで早速本のまとめを書いてみました。

全体図を載せるとかなり大きな画像になるし色々載せすぎになりかねないので、ある程度詳細を閉じたマップですが、本書の全体像はこんなかんじです。


※クリックで拡大

ちなみにマインドマップの作成には本書で紹介されていた iThoughts というアプリケーションを使用しました。
これ、めちゃくちゃオススメです。めちゃくちゃいいです。まだそんなに使いこなせていないのですが、そのうちこのアプリの使い方も紹介記事書こうかと思うくらい気に入りました。

iPhone(iPad)版が1400円くらい、Windows版・Mac版がそれぞれ5200円くらいするちょっと高めの有料アプリですが、余裕でその価値はあると思いました。
iPhone版を購入したらWin(Mac)版の割引があったり、Win(Mac)版は2周間かな?のお試し利用も可能なので気になった方はチェックしてみてください。

本書を読めばさらっとですがiThoughtsのオススメポイントみたいなところも書いてあったりします。

『英語は若いうちからやらないと大変』というのはウソ!

英語は若いときに始めたほうが修得しやすい、というのはよく聞くことだと思いますが、これに対しては否定的な意見でした。

外国語学習は脳の発想力や柔軟性を鍛える効果があり、そしてその効果は年齢に関係ないということがわかっていて、おまけにボケ防止や長生きにもつながるらしいのです。

また年を取ると記憶力が落ちたなぁと感じる方も多いんじゃないかと思いますが、これは単に昔よりも勉強しなくなっているせいで脳の力が衰えているだけだとのこと。私も年齢のせいかと思っていましたが、たしかに勉強量は昔に比べておもいっきり減ってますし、歳のせいにしていたのを恥ずかしく思いましたw

ということで、年をとってからでも全然遅くないし、むしろボケ防止などの副産物もついてくるとなれば年をとってからでも始めるべきと言えそうですね。

毎日コツコツよりも短期集中が効果あり!

これもちょっと意外に感じた部分です。

紹介されていた調査結果では1日1時間×100日よりも5時間×20日の学習のほうが成果が上がったとのこと。語学に関しては短期集中のほうが向いているようです。

とはいえ社会人になってからはなかなかまとまった時間をとるのも難しいですよね。

そんな場合は週に1日でいいからまとまった時間をとることが推奨されていました。

週に1回集中的にやると、翌週にはほぼ忘れちゃってると思うのですが、忘れる頃に復習するのが最も効率が良いとされています。
そういう点でも効果的ですね。

とにかく想起の回数を増やせ!

『想起』というのは『思い出すこと』です。とにかく思い出す回数を増やすことが記憶の定着に重要であると説かれています。

そのためには、何度も本を読んだりするインプット中心の学習ではなく、アウトプット中心の学習であることが求められます。

学んだ内容のテストを解いてみたり、あるいは自分でテストを作ることも有効です。
自分でテストを作る場合は先ほども紹介した iThoughts というアプリを用いたマインドマップが有効だと紹介されています。

これを使うと枝の部分を収納して隠しておくことができて、クリックすると開くことができますので簡単なテストが自作できるわけです。
読書ノートが同時に自作テストにもなります。

日本人は英語力がないからしゃべれない、というわけではない!

この本では日本人が英語をしゃべれない理由として、単なる英語力不足だけでなく、日本人らしい性格面や環境なども挙げています。

たとえばありがちな『正しい英語を喋ろうとしすぎるから全然言葉が出てこない』とか、『切羽詰まった理由がないために上達しない』など。

前者は特に学校で文法なども習うせいで変に気にしすぎて、英語をつくるのに時間がかかり過ぎちゃうというやつですね。
これに対しては非英語圏であるイタリア人やロシア人などはめちゃめちゃな英語でも堂々と話してるし、そんなに気にする必要ないんだよ、というようなアドバイスなどがされています。
とにかく間違ってもいいからどんどん話していく積極性が重要ですね。第二言語なんだから正しくなくたっていいんだという気持ちを持つことが大切でしょう。

後者に関してはまぁ普通に日本で暮らしているだけなら英語は喋れなくてもそんなに不都合はないですよね。そのせいでなかなか成果が出ないというのはあるでしょう。
「ぼちぼちやってればいつかは上達するよね」というような気持ちだと向上しづらそうです。留学など、海外での生活が強制される環境であれば必然的に修得することが強いられるので、成果も上がりやすいと考えられます。または仕事で絶対に必要な状況に陥っても同様です。

そのためわざと海外でしばらく生活してみるとか、英語を使う職場に転職してみるとか、無理にでも修得しなければならない環境を自分で作り出してしまうのも手ですね。

紹介されていて気になったアプリや教材

いくつか使えそうなアプリ類が紹介されていました。

iThoughts

前述したマインドマップ作成用のアプリです。ある程度書いたのでここでは省略します。

TED

さまざまな分野の専門家による講演を無料で視聴できるもののようです。英語学習用の教材というわけではありませんが、それ用として人気が高いようです。

また、日本人のアウトプット能力の低さについても言及されていましたが、ここでアウトプット能力の高い人達の講演を視聴することで、そちらの能力向上も測れて一石二鳥と言えるのではないでしょうか。

Amazon

AmazonではLexile指数から英語の本が検索できるらしいです。

Lexile指数というのは次のように説明されます。

Lexile指数とは、アメリカのMetaMetrics®社が開発した「読解力」および「文章の難易度」を示す指標です。世界165か国以上で活用されているほか、アメリカでは、小学3年生~高校3年生の約半数が、英語能力テストの結果とともにLexile指数の判定を受けています。本は、単語数や難易度、構文の複雑さなどに基づきLexile指数がふられます。

リーディングに適切な本の難易度は、個人のLexile指数を基準にマイナス100Lからプラス50Lまでの範囲です。たとえば個人のLexile指数が1000Lの場合、読書に適した範囲は900L~1050Lになります。この範囲内の本に頻繁に触れることが、英語の読解力向上の一助となります。

Amazon より引用

要は本の難易度、読解力を示すひとつの指標ですね。多読学習を行う際は自分のLexile指数にあった英文を選択するのが良いらしいのですが、じゃぁ具体的にはどんな本を選んだらいいのか、というのがわかりませんよね。

Amazonでは自分のLexile指数にあった本を選ぶことができるようになっています。

自分のおおまかなLexile指数を知りたいときはこちらで確認し、こちらからその指標にあった書籍を探すことができます。

アメリカの学年別、TOEICのリーディングスコアなどからも検索することができるようになっていたので興味がある方はぜひお試しください。

『科学的に正しい英語勉強法』の個人的まとめ

  • 日本人が英語を話せない理由は単なる英語力だけの問題ではない。
  • 間違いを気にせず、積極的に英語を話す気持ちが大切。
  • 年をとってからでも遅くない。短期集中で一気に詰め込み、復習は忘れた頃に行え。
  • 効率を上げるために何度も思い出す学習をしよう。
  • 多読は自分のレベルにあった教材を使おう。

いろいろ書きすぎるとキリがないので、一部だけの紹介にとどめましたが、興味を持った方は是非買って読んでみてください。

個人的には最近読んだ本の中で最も読みやすく、楽しく、満足度も高かったです。

FuchiAz

created by Rinker
¥1,287 (2024/04/26 23:07:10時点 Amazon調べ-詳細)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください