2020年2月14日に放送された頭脳王についての記事は以下からご覧ください。
テレビではあえて解説をしないことで凄さを演出していますが、実は解答につながる大きなポイントがあったりします。
FuchiAz
問題
積み重ねられたブロック問題
一辺が2cmの積み重ねられたブロックの全体の体積は何cm3?
3520cm3
頭脳王では恒例ともいえる問題です。毎年凄まじいスピードで回答されるのでなんか裏があるのでは、などと思われている部分もあるようですが、これはちゃんとした解法があります。
実はよく見ると10段あるブロックのそれぞれの面は全て8ブロックずつ増加しています。
10段目の赤部分に着目すると、8ブロックありますね。
次に9段目に注目すると、10段目のブロック数に桃色で塗った8ブロックだけ増えていますので8×2ブロックですね。
さらに8段目に注目すると、9段目のブロック数に緑色で塗った8ブロックだけ増えていますので(8×2)+8 = 8×3ブロックですね。
同様に1段目まで見ていくと
(8×1) + (8×2) + (8×3) + (8×4) + (8×5) + …… + (8×9) + (8×10)
このような式ができます。全てに8が共通しているので括ると
8 × (1+2+3+ …… +9+10)
= 8 × 55
= 440
ということでブロックの数は440個と求めることができます。
あとは1個あたりの体積が8cm3ですので
440 × 8 = 3520
と解答に辿り着きます。
毎年?出題されているタイプの問題ですので、増加しているブロックの数と段数だけササッと数えて、あとはいかに早く正確に計算するか、というだけの勝負になっています。
めちゃくちゃ難問に見えるのにサクッと解答されるので、凄さを見せるにはちょうどよいテレビ向きの良問ですね。
血液型を解析する問題
この血液が何型かABO式、Rh式両方で答えなさい(クリックで拡大)
星空から観測地を答える問題
この星空が観測された国名と天文台の名前を答えなさい
フランス・トゥールーズ天文台
血液型の問題と同様ですね。右下に『code 004』という記載があります。
これが何なのか、ググってみるとすぐに出てきます。
これは天文台コードというものを表しているようで、004はフランスのトゥールーズ天文台を指しています。
こちらはコードと天文台の対応を記憶していなければならないのでカラクリがわかっても難しいことに違いはありませんが、少なくとも星空を見て答えているわけではないことは分かります。
15パズルの早解き
こちらも恒例となっているパズル早解きですが、毎度数秒で決着が付きます。そんなに早く解ける訳が…と思ってしまいますが、ちゃんと早く解けるような初期配置になってるんですね。
苦手な人でもなんとなくすぐ解けそうな配置になっていることはわかると思います。あとは開始までに動かす順番を完璧にイメージしておくことで2秒を切るようなタイムが出せているようです。
それでもやはり短時間で最短ルートを想像できる力は流石ですけどね。
電力の計算
マラソンにかかる時間の計算
おわりに
以上、今年の頭脳王の問題をいくつかピックアップしてみました。
一部の問題に関してはこのように意外と簡単だったり、映像ではなく別の場所に大ヒントが存在する場合もあることが分かりました。
それでもやはり膨大な知識量が要求される問題が多く、参加していた方々には本当に頭が下がります…。