【Excel】『表示形式』を学ぶ!(日付の設定)


はじめに

さて、今回は前回の続きということで、もう少し表示形式に関してのお話をしてみたいと思います。

日付の表示形式設定

前回と同じような部分から入っていきましょう。

セルの書式設定から表示形式の設定を変更できるよ、という部分については既に説明をしました。

『分類』から『日付』を選んで、『種類』から自分の望む形式を設定すればよかったですね。

しかし、この種類は当然あらゆるものが網羅されているわけではありません。

『2018/05/01』とするにはどうする?

例えば上の画像を見てください。

『2012/3/14』という形式はありますが、月や日が1桁でも2桁として表示する(例:3月は03月とする)ような形式は用意されていません。

『5/1』と入力したときに『2018/05/01』と表示することはできないのでしょうか?

このような場合は『ユーザー定義』を利用します。

『ユーザー定義』を選択し、『種類』の中から『yyyy/m/d』というものを探して選択してみましょう。

この時、サンプルには『2018/5/1』と表示されます。

前回の記事でも少し触れましたが、この『yyyy/m/d』という記号のうち、『y』は『year(年)』、『m』は『month(月)』、『d』は『date(日)』を表しています。
『yyyy』というのは『”年”の情報を4桁で表しなさい』ということを示しており、同様に『m』は『”月”の情報を1桁で表しなさい』、『d』は『”日”の情報を1桁で表しなさい』ということを意味しています。
このようにルールを定めた場合、1桁で済むものは1桁で、2桁になるものに限り2桁で表示されるようになります。

ではこの『yyyy/m/d』というルールを『yyyy/mm/dd』と書き換えてみましょう。

mとdをそれぞれ2つ並べて書くことで、『最低2桁で表現しなさい』というルールに変更され、『2018/05/01』と表示されたと思います。

『yy』は西暦の下二桁を表す

同様に4つのyを2つに減らすとどうなるでしょうか?
つまり『yy/mm/dd』としてみましょう。

予想通りでしたか?

『年』を表す『y』は『yyyy』だと『2018』というように4桁で、『yy』だと『18』という西暦の下2桁のみが表示される形で表示されました。

このようにy、m、dの意味を理解すれば、こういった日付に関しては自分の思うような形式で表示させることができるようになります。

『月』『日』といった単語は『”』で囲って使用

ユーザー定義の『種類』に用意されているものをもう少し眺めてみましょう。

すると、『m”月”d”日”』というものも見つかると思います。

まぁ見た目でだいたいどういう表示形式なのかはわかりますよね。

mが月、dが日付ですので、入力した情報から月と日付を読み取って、『5月1日』みたいな感じで表示してくれるんですね。

この例から読み取れるように、このような単語を入れ込みたいときはダブルクォーテーションで囲むようにします。

わかりやすい例を出しますと、

このように少しふざけた表示形式を適用させて、そのセルに

『5/29』とだけ入力してEnterで確定すると、

このように表示されるわけですね~。

つまりこう設定すると、『月日だよ~ん』の部分はもう固定されているわけで、入力したデータから月と日の情報を得て、m、dの部分に埋め込んでいるだけだということが分かりますね。

ちなみにダブルクォーテーションを使用しなくともエラーにはなりませんが、固定文字列であることを表すために囲う癖をつけておいた方がよいでしょう。

mを3つ重ねると何が起こる?

他にも『種類』の選択肢を眺めていると面白いものがあります。

『d-mmm-yy』

『m』を③つ…?

『m』は『月』を表すんでしたね。でも月は12月まで。3桁の月なんてありません。

それでは『m』を3つ並べるとどう表示されるのでしょう?

正解は『英語の省略形で表現される』でした。

上の例の場合、サンプルを8月にしていたので『August』の『Aug』までが表示されていますね。

これはもう『こういうルールになっているんだ』と覚えてしまいましょう。英語で表示させたいときは『m』を3つ並べるのだと。

ちなみに、実は4つ並べても変化があります。

4つ並べると『August』、つまり略さない形で表示されるようですね。

ちなみに5個以上は変化がありませんので4つまでの場合を知っておけばOKです。

表示形式で曜日も表せる!

先ほどの『Aug』、『August』と似ているのですが、表示形式をさわることで曜日も表現できます

どういう意味なのか見ていきましょう。

現在、『8/5』と入力しているセルに対して、書式設定を開き、表示形式を指定します。

種類に『aaa』と入力してみます。

入力しているのは『8/5』という日付の情報なのですが、『日』と表示されます。

ちなみに『aaaa』としてみると、

『日曜日』となりました。

先ほどの『日』というのは『曜日』の『』だったんですね。
つまり『日本語表記の曜日の省略形』ということです。

同じ感覚で『ddd』、『dddd』も試してみるとこのようになります。

今度は英語表記で同様のことができましたね。

以上をまとめるとこのようになります。

今回は『8/5』を入力した場合のサンプルでしたが、当然これは『8/6』と入力すれば『月曜日』、『Monday』などと表示が変わります。

これまでのことを合わせて考えるとこのような表示形式も可能ですね。

普通の『yy/mm/dd』の後ろにカッコ書きで曜日情報もつけてみた感じです。
カッコは『”』で囲んでおくのが好ましいですね。

表示形式を設定しておくとこのように『1/1』と入力するだけで『18/01/01(月)』と表示できるようになるのです。
便利ですよね。
(A1~A10の表示形式:デフォルト設定)

おわりに

今回は表示形式の、特に日付に焦点を当てて表現の幅を広げられるように解説を行いました。

使いこなせば非常にスマートに表示方法を変更できますので是非習得してください。

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