書籍紹介:『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法』を読んで気になった部分を軽くまとめる


東大医学部の超エリートが実践する『シンプルな勉強法』とは?

今回『東大医学部の神脳』としても有名な河野玄斗さんが書いた『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法』(長いので以降はシンプルに『シンプルな勉強法』とします)を読んだので感想を残したいと思います。

どんな本?どんな人におすすめ?

東大医学部に余裕で現役合格、そして司法試験にも一発で合格(2017年最年少記録)のスーパーエリートが実際に実践してきた、そして今も実践している『シンプルな勉強法』が書かれた本です。

どうやって勉強するのが最も効率が良いのか興味のある方、今後資格試験や入試などを受ける方、教育関係の仕事をしておられる方などにおすすめできる一冊です。

著者はどんな人?

著者は河野玄斗さん。現在は日本で最も入るのが難しい東京大学の医学部に所属しており、医学部に所属しながら司法試験に一発で合格するという離れ業を達成していたり、2018年、2019年の頭脳王で2連覇していたりと驚異的な実績を残しています。

頭がいいだけでなく、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストではベスト30にランクインするなど容姿の面でも優れていたり、他の活動としてアイドルグループのプロデューサーに挑戦してみたり、YouTubeでもチャンネルを開設してみたりともはや凡人からはよくわからないレベルに行ってしまっている方です。

個人的にも色んな意味でこんなにカッコイイ人はなかなかいないと応援している方です。
(この本を買ったのももともとファンだったから)

読み終わってどう感じたか

こんな常人離れした実績を残している河野さんですが、本に書かれている勉強法はたしかにシンプルなものでしたね。

さいきん勉強法に関する本は何冊か読んだのですが、それらの本で重要だと説かれていたことも多く含まれていました。

特別なことが書いてないのならたいした価値はないのか、というともちろんそんなことはないです。
勉強法というものをまじめに考えたことがない方、関連書籍を読んだことが無い方ならば初めて知ることがもちろんあるでしょう。
すでに興味があっていくつか本を読んでみたり、結果の出せる自分なりの勉強法を確立できている方も「なんとなくわかってはいたけど、いざまとめなさいと言われると難しい」ような部分がきれいに言語化してまとめられているのでより理解が進むと思います。

勉強法としてはシンプルなものだけど、果たして自分はそれを実践できているのか?似たような勉強法であっても、きちんと突き詰めれば彼のように結果を出せている人もいる。なんとなくわかっていても実践できているかどうかは別である、そういった事を改めて考えさせてくれるきっかけを与えてくれる本だと思います。

『シンプルな勉強法』を読んだ感想や気に入った部分など

この本の構成

はじめにこの本がどんな内容で構成されているかをお伝えしておきましょう。

  1. 彼の考える勉強の意義など
  2. 勉強のモチベーションを上げる考え方
  3. 一番のエッセンス:逆算勉強法
  4. 点数を底上げするテクニック、いわゆる勉強法
  5. 高校・大学受験に焦点を当てた科目ごとの勉強法
  6. 司法試験体験記

勉強の意義についてはサラッと触れられており、次に彼なりのモチベーションを上げる考え方が紹介されています。

まぁそのへんはいいとして、私がこの本で特に重要だと感じた部分は逆算勉強法と点数底上げのテクニック部分です。
この部分は特に重要でページも多く割かれています。

学生ならば教科ごとの勉強法も気になるところでしょう。

司法試験体験記は、同じく司法試験を受験される方ならとても役に立ちそうな印象でした。私はここは流し読みしました。

彼の一番の強みは逆算勉強法を極めているところ

逆算勉強とは?

ということで私が記憶に残したい、先程述べたこの本の真髄の部分であろう『逆算勉強法』について触れておきます。

逆算勉強法というのを簡単に言うと『試験などといった目標(ゴール)を設定し、そこに向けてやることを決定し、スケジュールに落とし込んでいき、実践する』ことになります。

どうでしょうか、すごくシンプルじゃないですか?もしかして当たり前のことに聞こえる?

私も思うのですが、きちんと試験に向けてやるべきことを落とし込んだ計画を立てて、それをキッチリできればまず試験って落ちないと思うんですよね。落ちるということは足りていない部分があるわけで、計画通りに実践できていない(やれていたとしても点につなげられる形で実践できていないのならそれは意味がない)わけですよ。

それは計画が無謀なものだったり、あるいは勉強法がマズくてやった気になっているだけの勉強になっていたりといろんな可能性が考えられますが、彼はこの逆算勉強法を極めているので『ゴールまでに必要な作業をしっかり洗い出すのが上手なので無駄なことをしないゆえに最短距離を進むことができ、そしてそれを無駄なくスケジュールに落とし込んでいくことができるので効率もとても高く、また勉強を実践していく際も効率よく頭に入れる勉強法がわかっているのでしっかり点につながる勉強ができている』んだと思います。

私含めふつうの人から見るとアリエナイ頭脳を持っていると思われる彼でも、結局考えてやっていることはシンプルなんですね。ただそのやり方を徹底的に突き詰めて最高効率にまで高められているからこそ、普通の人では成し得ないような結果を出せているのでしょう。

本書ではこの逆算勉強法を実践していくためのコツや考え方が詳細に書かれています。

なぜ逆算勉強法が時間効率の良い勉強法なのか

先程私の意見を述べた部分と大きく関連しますが、本書では次のように書かれています

では、なぜ逆算勉強法が時間効率の良い勉強法なのでしょうか。それは、目標を達成できるかどうかは「どれくらい頑張ったか」と「どの方向に向かって頑張ったか」の2つで決まり、逆算勉強法は、その方向性をゴールにしっかりと合わせることができるからです。

出典:東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法

目標達成にはその目標に向かって努力できているかというベクトルの向きも大事だし、当然その方向に向かって進むという努力、ベクトルの大きさも大事です。向きが正しい方向を向いていないとゴールまでの最短距離を進むことができず、寄り道になってしまいます。大きさが足りなければ当然ゴールに辿り着きません。

出典:東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法

なので結果を出すには努力の方向性と努力量(かけた時間の量)がともに大事になってきます。
そして、逆算勉強法は目標を達成するためにやるべきことが明確になる、方向性を正しい方向に向けることができる勉強法です。方向さえ間違えなければ、あとはそこに向かって努力することで最短距離を進めるということになります。

ちなみにこの『方向性』と『量』の考え方に関しては先日読んだ『勉強大全』(著:伊沢拓司)にも同様の考え方が書かれていました。頭脳王と東大王がともに自身の著作で重要な考え方だと書いているのでインパクトがありました。

出典:勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法

図の書き方が少々異なるだけで同じことを言っています。

具体的な勉強テクニックもモリモリ書かれている

点数を底上げするための4種類の技とは?

さきほどの『逆算勉強法』というのは勉強の『作戦』のようなものです。しっかりと対戦相手(試験・目標)のことを考え、計画し、実践し、振り返る。常日頃から意識して行っていくべき考え方がそこにあります。

じゃぁ具体的に「どんなふうに勉強をやっていくと効率よく学習できるのか」という部分が気になりますよね。次の章ではそれについて触れられています。

本書ではこの部分を4つに分類して細かいテクニックやコツが示されています

  1. 勉強効率を爆速で上げる方法
  2. 時間を誰よりも有効に活用する方法
  3. 無駄を省いて確実にゴールするための方法
  4. 誰でもできる暗記術

本書について調べるような方であればどれもすごく気になる内容だと思います。自分が気に入った部分をいくつかご紹介します。

勉強効率を爆速で上げる方法

ストレスを感じるときはさっさと寝よう

とても大事です。ストレス には、純粋な眠気も当然含まれます。要はちゃんと寝ろと。

記憶が定着するのは睡眠時です。わかっているけど実践できない人が多い部分ではないでしょうか?科学的にも勉強における睡眠の重要性は明らかですので効率よく短時間で勉強してちゃんと寝ましょう。

音楽を使いこなそう

これに関しては取り組む勉強や人によってどんな音楽がBGMとして向いているかは異なるということが書かれていますが、そのとおり音楽には気をつけたほうがいいと思いますね。
歌詞のある音楽は国語などの文章系と相性が激悪です。テンションハイになって効率よく勉強できていると錯覚しがちですが、歌詞あり音楽には気をつけましょう。

本書ではYouTubeなどで『集中』といったキーワードで探してみるのがオススメされていますが、たしかにちょうどいいBGMがたくさん見つかりました。

独学の意識を持とう

これも経験論としてすごく実感した部分です。受け身の授業や読書の勉強効率はものすごく悪いです。

講義ばかり受けて自習しないのは、サプリメントばかり飲んで、肝心の食事を抜いているのと同じです。

出典:東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっているシンプルな勉強法

面白い表現です。自分が高校生の時はサプリメントばかり飲んでいるような人がほとんどでしたね。

具体と抽象を行き来して理解を加速しよう

ちょっと難しい書き方がされていますが、具体とは実際に解く問題のような、目の前に出てくるもの、抽象とは問題の要点をまとめたもののことを指します。

数学の問題などに顕著ですが、問題の種類は多いけれども、必要な考え方や知識は複数の問題で共通している、ということをしっかり意識していくことが重要です。これを意識した勉強をしていくことで、新しい問題にぶつかっても以前やった問題の考え方が運用できる、と気づけるはずです。

『要するにこの問題は何がわかっていればいいのか』という部分を意識しましょう。

またここで紹介されている『目次を見て内容を語れるか』というのはいい勉強方法だと思いました。基本的に目次というものが抽象で構成されているものですからね。

時間を誰よりも有効に活用する方法

休憩の使い方を意識しよう

休憩を取ることは大事ですが、ダラダラと長引いちゃうことってありませんか?

ここでは始まりと終わりの区切りがはっきりした休憩がよいとアドバイスされています。オススメとして音楽を3曲、みたいな感じですね。区切りが明確で意識しやすいです。

特に休憩中の音楽は『超効率勉強法』でも効率を上げる方法として紹介されていましたし、早速私も取り入れています。

作業を最小限の時間でこなし、勉強の時間をこなす

これ、河野さんがめちゃくちゃ上手な部分です。作業ってなんでしょう?要は優先順位の低い科目や分野のことです。

今最も注力すべきものに時間をしっかり注ぐために、優先順位の低い『作業』はあえて放っておいて、ギリギリのところで集中して短時間でこなす、というのがこれの表すところです。

もちろんリスキーな技なので、きちんと優先順位を立てられる人、作業においては最低限の目標が達成できるギリギリラインがしっかり見極められる人でなくては失敗に終わることでしょう。

河野さんは司法試験に受かることが再優先事項である時期は、医学部の試験の目標を単位ギリギリに設定し、両立していたそうです。いくら神脳とはいえどちらも完ぺきにこなすことはできないんですね(人間でしたね、安心しました)。

彼の輝かしい実績はこういった思い切った、それでいて正確な判断があってこそのものなのでしょう。

無駄を省いて確実にゴールするための方法

手段が目的化しないように

ここではノートの取り方という具体例をあげて書かれていました。学生時代を思い出してみても、きれいにノートを取るけど点数に結びついていない人は多くいたと思います。

そういう人たちはノートをきれいに取ることが目的になってしまっていたんですよね。本来の目的は内容を理解し、テストの点数につなげることだったはずなのに、その手段であるノートを取るという行為が目的にすり替わってしまっていたから結果が出なかったのでしょう。

まとめノート作ること自体に問題があるのではなく、それを活かして学習・暗記していくことが重要なのに、それをしないのなら意味がない、というのが大事なことです。

まぁノートを作るのにも時間が掛かるので、作るなら意味のあるノートをなるべく時間を書けずに作るべきですね。具体的には教科書やプリントなどのすでにまとめられている情報にメモを付け加える方法などが紹介されていました。

誰でもできる暗記術

暗記する上で反復は必須

正直暗記に関しては、色々な勉強法関連の書籍を見てきた自分にとってはまぁ当然のことがきっちり書かれているなと言う印象でした。

暗記に反復は必須、当然ですね。エビングハウスの忘却曲線を引き合いに出してどの程度の間隔で復習すべきか、という内容にも触れられています。

語呂合わせを活用しよう

語呂合わせに関しては賛否両論だと思いますが、暗記術としては最高だと書かれています。同意です。勉強法ではなく、暗記術として優れたテクニックだと思います。

これも語呂合わせを考えるのに時間を費やしてしまっては先程の『手段が目的化』になっちゃうので気をつけたいところです。

『シンプルな勉強法』個人的まとめ

最後に、この本の最大のポイントはこれでしょう。

ゴールまでにやるべきことをスケジュールに落とし込んだ『逆算勉強法』を利用して、無駄のない最高効率の勉強をしよう。

あと個人的に本書の内容を活かして行動を変えてみた・今後変えていきたい内容としては次のようなものが挙がりました。

  • 休憩時間は音楽3曲と決めて休憩する
  • 優先順位の低い作業は後回しにして、時間の無駄を避ける
  • 本の目次を活用して、内容を思い出せるか というのを習慣づけてみる

部分部分の内容しか紹介できていませんので、興味を持った方はぜひご自身で読んでみてください。

はたから見ると非凡な彼ですが、やっていることはシンプルな内容を極めに極めたことだということがよくわかりました。

FuchiAz

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