OCTOPATH TRAVELER レビュー ~ 2018年のHD-2D表現はどう受け入れられる?


はじめに

7月13日に発売されたNitendo Switchのゲーム、OCTOPATH TRAVELER(オクトパス トラベラー)をプレイしたので、その感想などを記事にしてみたいと思います。

現在のプレイ時間は約60時間、ストーリーは8人分4章までクリア、クリア後のダンジョンやサブクエスト等はまだ残っている状態での記事作成となります。

なお、ストーリーに関するネタバレに関しては避けたいと思いますが、注意不足から言及してしまう部分があるかもしれませんのでご了承ください。

ちなみに私の総合評価としては『傑作ゲー』レベルです。

ゲームの概要

まぁ概要に関しては特にここで詳しく書く必要もないと思いますので、公式サイトをご覧いただければ良いかなと…

OCTOPATH TRAVELER 公式サイト
↑音が流れましたので注意

…と思いましたが、公式サイトにあまり説明がないですね…^^;
雰囲気はつかめると思いますがわかるのはその程度でしょうか…

ということで簡単に書いておきます。

注目のHD-2D

記事タイトルにも入れた『HD-2D』という部分ですが、公式サイトなどを見てわかるようにここ最近の3Dなどを大きく取り入れたゲームの中で珍しいグラフィックを採用しています。

よく聞かれるのが「昔っぽい」「古い」「懐かしい」などの声でしょうか。

たしかに一見SFC時代などを彷彿とさせるような懐かしい印象を与えてくれるこのグラフィックですが、やはりそこは2018年の技術です。HD-2Dを謳っているだけのことはあり、やはり表現が秀逸でとてもキレイです。

正直私もCMなどの初見では「今更このグラフィック?」と思ってしまったのですが、完全に間違いでした。
ぱっと見のグラフィックだけで敬遠されている方がいるのであればそれは勿体ないことです。

8人の主人公とそれぞれのストーリー

このゲームには8人の主人公がおり、それぞれ別の職業とストーリーが与えられています。

ゲーム開始時に主人公をこの8人の中から1人選択しますが、そのキャラの1章をクリア後は自由に動けるようになり、好きな順に残りの7人のメンバーを回収していくことができます。

はじめに選択した主人公はその主人公の最終章(4章)をクリアするまではメンバーから外すことができませんが、それ以外ストーリーに関する部分には影響がないため、見た目で気に入ったキャラを選択してもいいかなと思います。
全然使えないキャラというのは別にいませんので。

ストーリーとしては8人それぞれに4章の物語があり、1章をクリアすれば次の章に進める…のですが、難易度が急に上がるので、8人分全員の1章をクリアしてから2章に進むようにしないと実際は厳しいという難易度設定です。

コマンド制バトル

バトル形式はこれも懐かしい雰囲気のコマンドバトルになっています。

ターンの概念があり、各ターンに1人1回ずつ行動、行動順は画面上部に表示されており明確です。

行動順は素早さのパラメータ順だと思いますが、この値が大きければ早く行動しやすい、というだけで完全な大小関係のみではないので、毎ターンこの順を見て戦略を練ることになります。

大きなシステムとしてはブレイクブーストというものがあります。
(それぞれの解説はリンク先wikiに委ねます)

理解しやすいシステムでありながら、奥が深く、戦略的なものになっています。

評価

各分野別評価

なお、本評価は個人的な判断によるものですのでご了承ください。

OCTOPATH TRAVELER 評価
ストーリー
(4.0)
バトルシステム
(5.0)
ジョブシステム
(5.0)
フィールドシステム
(3.0)
グラフィック
(4.0)
音楽
(5.0)
熱中度
(5.0)
難易度
(3.0)
総合
(4.5)

ストーリー

概要で少し書いた通り、8人のキャラクターに関してそれぞれ4章のストーリーがあるため、合計32章分のメインストーリーがあります。

一応好きな順に攻略していくことが可能ですが、難易度的には8人分の1章をクリアしたら、2章を好きな順で。8人分の2章をクリアしたら、3章を好きな順で……といったように進める必要があります。

それぞれのキャラクター設定が独特というか、年齢も性別も職業も異なる8人で、それぞれで異なったストーリーを楽しむことができます。

ストーリーは『王道RPG』といった印象です。裏切り、愛、友情、夢といった要素が絡んだものが多く、わかりやすく楽しめます。
まぁもちろん結構無理矢理な展開や、突っ込みたくなる部分はありましたがまぁそのへんはご愛敬でしょう。

8人分のストーリーを蛇腹?に進めていくので、途中でストーリーがわからなくなりそうですが、メニュー画面からこれまでのあらすじを確認できるうえ、各章のはじまりにはそれまでの流れを簡単に思い出させてくれるので、そのあたりは心配不要でした。

まぁ8人もいますので、それぞれ特に面白かったものもあれば、無難かなというものもあり、人によってそれぞれのストーリーに対する感想は異なるでしょうが、特に退屈で進めるのが面倒になるようなものはありませんでした。

ボリュームとしては私が全員の8章をクリアするまでに約50時間でした。
特に急ぐわけでもサブクエストをすべてこなしていくような進め方をしたわけでもないので、まぁ無難に遊べばこのくらいになるのではないかと思います。

なお、好きな順で進められるゆえに、メインストーリーの間は各キャラ館のストーリーの交わりはないのですが、クリア後に共通する部分があったり、サブクエストでそれぞれのシナリオで出てきたNPCの交流が描かれていたりなど、クリアしてからもう一段階ありそうです(まだその先をみていない)。

以上、ストーリー展開は全体的にかなり楽しめたので☆4評価としました。

バトルシステム

前述した通り、バトルは『コマンドバトル』ですね。

懐かしさを感じるバトル画面ですが、ブレイクWiki)とブーストWiki)というシステムによって非常に爽快感のある、また戦略性のあるシステムに仕上がっています。

ブレイクさせることで相手の行動を封じ、さらに与えるダメージも増加させられるため、まずは弱点を探り、行動順を考えたうえでどのタイミングでブレイクを狙い、ブーストを利用して大ダメージを叩き込んでいくかという戦略を考えるのが非常に楽しいです。

これらの仕組みをきちんと理解することで、バトルはとても進めやすくなります。
弱点さえつくことができれば、攻撃力が低くても十分に役に立ちますからね。

また弱点を叩き込んだ時、ブレイクさせたときのSEは非常に心地よく、大ダメージを叩き込む瞬間の爽快感もかなりものです。これが病みつきになります。

正直最終的にはかなり型にはまった戦い方になってしまいましたが、爽快感があったことからずっと楽しめました。

以上の点からバトルはLv上げの戦闘もあまり苦にならないレベルで楽しめたので☆5評価としました。

ジョブシステム

それぞれのキャラには特定のジョブが備わっており、これらは変更することができないのですが、ゲームを進めるとバトルジョブというものを獲得することができます。

このバトルジョブには8種類(=主人公キャラ達と同じ種類のもの)が存在し、好きなキャラに好きなジョブを装備することができます。

つまり剣士のキャラに狩人のバトルジョブを装備したり、ですね。

こうすることで剣士では装備できなかった弓を装備できるようになったり、狩人専用の技を使えるようになったり、パラメータも上昇したりなどの恩恵を受けることができるようになります。

またサポートアビリティというものも存在し、各ジョブのアビリティを習得することで、たとえばステータスアップだったり、盗めるアイテムを倍増させたり、エンカウント率を半減させたり、などなどバラエティに富んだ、様々な効果を得ることができるサポートアビリティも習得することができ、その中から4つを装備することができるようになります。

一度習得したサポートアビリティはバトルジョブを変更しても忘れることはないため、各ジョブのサポートアビリティを習得することで、様々な効果のものを組み合わせて装備することができ、幅広い役割を持たせることができるようになります。

ボス戦ではボス戦で活躍するサポートアビリティを、フィールド探索ではフィールド探索で有用なアビリティを、と使い分けることで非常に冒険しやすくなりました。

以上、組み合わせを考えるのが楽しく、いろいろなサポートアビリティを付け替えることでLv上げ戦闘用、ボス用など工夫できる点から☆5評価としました。

フィールドシステム

本作はそれぞれのキャラクターのジョブごとに特定のフィールドコマンドというものが備わっており、たとえば剣士であればNPCに勝負を仕掛けて道をふさいでいる人を倒して通れるようにしたり、盗賊でNPCからアイテムを盗んだり、踊り子でNPCを誘惑して連れ歩いたり、薬師でNPCから重要な情報を聞き出したりなどなどといったアクションをとることができます。

これらの行動により解決していくクエストなどがあったり、強い武器を盗んだり買い取ったりすることで強化したりということができます。

盗みを失敗するとその町の人と険悪な関係になってしまい、お金を払わなければフィールドコマンドを使えないなどといったデメリットもあるので、盗むのかちゃんとお金を払って買い取るのかといった判断もプレイヤー次第です。

クエスト解決のためにどのフィールドコマンドを使用すればいいのか、など考えるのは楽しいのですが、メンバーの入れ替えや関係改善のアクションが酒場でしかできず、また盗賊がいないと開けられない宝箱が各地に存在するなど、実質パーティに盗賊は必須に近いレベルになってしまう(その場その場でメンツ入れ替えができないから)という点があるなど、いくつか不便に感じる部分はありました。

以上、面白さはあるものの、ユーザビリティなどにいくつかの改善点が認められることから☆3評価としました。

グラフィック

概要で書いた通り、2D-HDというものが採用されており、一見すると『ちょっと古い印象』を受けるものですが、奥行きなどは奥のものがぼやけるような描写をされていたり、水の流れなどは非常にきれいに描かれていたり、太陽の光のキラキラも表現されているなど、よく見ると昔の2Dとは全く異なった美しいグラフィックであることがわかります。
これが最先端の2Dグラフィック、という感じですね。

個人的にはこれらが非常に気に入りました。

こういったグラフィックを好むといわゆる『懐古厨』的な扱いを受けることが多いですが、初見では「2018年になってこのグラフィックかよ」と思ってしまっていた私がすんなり受け入れられたレベルですし、なにより私はロマサガや昔のFFをプレイしていた人間ではありませんので、特に昔のゲームに思い入れがあって云々というわけでもありません。
純粋にこのグラフィックを気に入った、というだけです。

とはいえ、やはり最近の美しい3Dグラフィックに慣れきってしまっているプレイヤーにとっては物足りなく感じる部分もあるのかもしれません。レビューで低評価を付けている人の多くはそういった方であるように思います。

また、これは別に2D-HDだから、というわけでもないかもしれませんが、ダンジョンで隠し通路的に見えにくくなっている部分(わざとだと思うんですけどね)もあったりで、行ける場所が見にくい、という意見も散見されます。昔の2DのRPGではざらにあったことですし、それに比べれば良心的なレベルには感じましたが…。まぁ多少はそういうこともあります。

以上、2D-HDというものにこだわりを感じられ、その表現が秀逸である点と、やはり現代の3Dグラフィックには一歩及ばない点も考慮し☆4評価としました。

音楽

音楽がイマイチなゲームをあまり見たことがないのでアレですが、本作も非常に満足でした。

戦闘の楽曲は1~4章それぞれで変化があり、あぁ新しいステージに進んだんだな、というのを実感できます。

おそらく万人受けするであろうノリの良い戦闘BGMや、フィールドに合ったBGMなどから☆5評価としました。

熱中度

どのくらいこのゲームを気に入るか次第でしょうね。
ほぼほぼ総合評価に一致する気がします。

個人的にはバトルやジョブシステムが気に入り、シナリオもどんどん次が見たいと思えるものでしたので非常に熱中してプレイすることができ、ちょうど仕事のない期間でしたので4日間くらいはひたすら毎日10時間以上プレイし続けました。

クリアするまで止まれない、そのレベルで熱中できましたので☆5評価としました。

難易度

シナリオ進行難易度

非常にわかりやすいです。やるべきことを明確に示してくれますし、マップでも行くべき方向が分かります。

最近のゲームはだいたいそうですね。逆に難しいものを求める人にとっては親切すぎて物足りないのかもしれません。

バトル難易度

敵の強さに関してですが、ほどほどに強いです。

時にはレベル上げも必要になるかもしれません。

あとは戦闘システムであるブレイクとブーストに慣れて戦略がたてられるようになるかどうかも大事だと思います。

最終的には戦い方がある程度確立される気がします。そこまでいけばほとんど負けることはないかなと。

まとめ

シナリオ進行は容易で、バトルはある程度コツをつかむ必要ありということで中間程度の☆3評価としました。

総合評価

レビューを見ているとグラフィック・シナリオ・バトルシステムいずれも賛否両論があるようですが、圧倒的に好意的なものが多く、私自身もかなりこのゲームには熱中し楽しむことができました。

逆にこのゲームに合わない、という人を挙げておく方が有用なのかもしれないですね。

このゲームに合わないであろう人たち
  • 2Dグラフィックが絶対に受け入れられない人
  • 昔ながらのコマンドRPGが面倒な人

2Dグラフィックに関しては初見で悪い印象を持った私はやってみてすんなり受け入れられたので「絶対無理」な人以外は大丈夫だと思います。

特に今の若い人たちは美しい3Dグラフィックを見慣れすぎてしまっているせいでダメな人もいるのかもしれませんので、まずは体験版をやってみてほしいです。
(体験版は3時間プレイ可能)

また、最近のスマホゲーは多くのものがオートバトルを採用するなど、かなり簡易的なバトルシステムが多かったりするので、これに慣れているスマホゲー好きの人たちにも合わないかもしれません。コマンドRPGが好きな人、面倒な人、それぞれ好みがあると思いますのでこれは人次第ですね。

最近ではドラクエ11もコマンドRPGを採用していた大作ですので、これをどう感じたかもポイントかもしれませんね。

こちらも非常に高い評価であったことから、コマンドRPGもまだまだ人気である(というか嫌な人はそもそも手を出さないからか)ということが分かります。

まぁいずれにせよ体験版はとりあえず遊んでみたほうが良いでしょう。3時間遊べますし、セーブデータは製品版に引き継げるのでゲームに合う・合わないを確認するためにもぜひやってから製品版を買うかどうか考えるといいと思います。

その他のコメント

どこに入れたらいいか微妙だった部分で書いておきたいコメント書いておきます。

ランダムエンカウント

本作はランダムエンカウントを採用しており、エンカウント率を下げるサポートアビリティは存在するものの、エンカウント率をゼロにすることはできません。
アビリティでゼロにすることができてもよかったんじゃないかなとは思いました。

ダンジョンの長さ

全体的にダンジョンは短いです。まぁランダムエンカウントですのであまり長くてもダレてしまいそうですから、短くて正解だったかなと思いました。

おわりに

ゲームに好き嫌い、合う合わないは必ずありますし、完全なゲームは存在しません。

どんな優れたゲームにも合わない人はいますが、本作は各所のレビューを見ても非常に好意的なレビューが多く、売り切れも続出している傑作であると思います。
(今はDL販売があってよかった^^;)

せっかく体験版が3時間もプレイでき、また製品版にデータを引き継ぐこともできますので、少しでも興味のある方はぜひ体験版からプレイしてほしいと思います。

私自身もそこまで興味がなかったけど、体験版で非常に面白いと感じたので購入した1人です。そしてそれは大正解でした。

ぜひぜひ多くの人にプレイしてみてほしい作品でした。

 

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