その日本語、ほんとうに大丈夫?
こんばんは。
時々聞こえる誤った日本語が気になってしまう、そんな経験ありませんか?
自分自身もそんなに詳しいわけではないけれど、日本語は好きで時々本を読んだり調べたりするので、私は割と高頻度に経験しています。
その中でも自分の上司2人が誤って使っていた、『役不足』という言葉に関して触れてみたいと思います。
「役不足ではありますが…」
ある程度の役職がある方なんかは人前で挨拶する機会も増えてくるかと思います。
そんなときにこのフレーズ聞きませんか?
あれ、いいんですか?そんなこと言って。
『役不足』ってどういう意味でしょう?
「自分のような(ちっぽけな)人間に、これほどの(重要な/大きな)仕事だなんて…」
っていう意味…?
いいえ。それなら適切なのは『力不足』です。
じゃぁ『役不足』って一体何なんでしょう?
力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。
出典:デジタル大辞泉
よく確認してくださいね。
『役目』のほうが軽いんです。
つまり先程のは
極端な言い方をすればこんな意味になってしまいますね。
まぁ実際のところ、
この正しい方の意味を理解しておらず誤用している人が非常に多いので、誤った使い方をしていても受け手も誤って理解するため、特に何も問題は生じない
こういう状況がよく見られます。
しかしこんなデータがありました。
これを見ると正しい意味を知っている人と、誤って理解している人はだいたい同じくらいで、50%ずつ ということになります。
うーん、しかし私の経験的にはほとんどの人が間違えているんじゃないか、という印象があるんですけどねー…。
ということで、「自分なんかには恐れ多い仕事です」という場合に『役不足』は使わないようにしましょうね。
黙っていてもむず痒い思いをしている人がたくさんいるかもしれませんよ…?
ということで『役不足』を使うならこういう感じでしょうかね。
もし勘違いしていた方は、今後誤った使い方をしないようぜひ覚えておいてください。
以上です。
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